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2010年10月6日

シニアの心の健康

このところすっかり秋らしくなりましたね。外を歩いていると、どこからともなく金木犀の甘~い香

りが漂ってきて、自然と心が穏やかになる…ん~成熟した女性のやわらかさのようなものを感じます。

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先日、西東京市は”きらっとシニア倶楽部”という市民団体が主催の『シニアのこころの健康』と題した

フォーラムに参加してきました。このフォーラムは、前半に精神科医であり田無神社の宮司でもいらっ

しゃるという”賀陽わたる–先生のお話がありました。そして、後半は参加者全員でこのテーマについて

ワークショップを行い、参加者のみなさんで考えるというものでした。

さすがにシニア倶楽部というだけあって、参加者はみな60代~80代という”成熟された大人”の方々

で^^会場内の40ほどの席は一杯でした。シニア…別の言い方をすれば高齢者ですが、そこに集まっ

た皆さんは、とってもお元気!なんですよ。たまたまのご縁を頂いて同じテーブルで隣に座った男性は

きけば母と同じ歳。。”え~!?”というほどしゃんとしていてお若いのです。なんといいましょうか…

いきいきとした”氣”で満ちているわけです。シニア…60代以上のご高齢の世代…確かに…着ぐるみには

それなりに年季も入っているのだけれど、その内側にあるものから放たれる”成熟”したものが”オーラ”

となって放たれているのだろうなぁ。。そんなふうに私には感られました。

『同じ世代でも人それぞれ。一体この”差”はなんなのだろう。。』自然とそんなことを考えていました。

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テーマに沿いながら、賀陽先生は人生における哲学的な深いお話も、皆に分かりやすく噛み砕いてして

くださいました。そのたくさんあったいいお話の中で、私の心に印象強く響いてきた言葉がありました。

それは『人は”成熟”し続けることでゆとりが生まれる』というくだりの”成熟”という言葉です。

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後半は、ワークショップの結果を全員でシェアしたわけですが、グループ代表のプレゼンターの中に、

一際キラキラしてみえた85歳の男性がいらっしゃいました。この方は数年前にガンで入院をしたそう

です。(多くは語られませんでしたが、さぞかし闘病生活は大変だったことでしょう。。)

彼が死を目前にしたとき、自分のこれまで人生を振り返り、そしてこれからの生き方について悟ったと

いいます。それは『死なないように生きることだ』と。会場に笑い^^を作りました。とてもシンプル

ですが、真理だなぁと思いました。(さすがだね~おじいちゃん!^^)

”…のように”には、そこに創意工夫が生まれます。どうやって生き抜くのか…生きるために何が大切か…

そして、生きるとはどういうことなのか…と。すべてが包括されていて味わい深い一言だと思いました。

それもこれも85歳までの間に、ご自身の人生を熟成させてこられた方の言葉であるから、心に響いたの

だと思います。この”成熟”という言葉は、とても奥が深く、そしてとても広がりのある意味を持つなぁと

思いました。難しく考える込むことよりも”…のように”という、生きる術の創意工夫がたくさんあって、

そうして”生きてゆく”中で人の心は豊になって成熟してゆくものなのかもしれないな…と。

とてもたくさんの気づきと学びをいただけた時間でした。感謝。

賀陽先生語る…85歳の素敵な紳士…

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私も…おおらかで…キラキラとして…生き生きとして…笑顔の似合う…

そんなおばあちゃんに成熟してゆけたらいいな〜☆^^と思う。。。