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2009年8月9日

映し出す鏡

私はずっと長いこと両親との間に溝がありました。特に父親との確執…:

というよりは不和:私の中に、父に対する憎悪と許せない感情といったも

のが存在し、長い年月に渡ってそこに苦しんでしまった一人でした。

「慈愛」「許す」「手放す」」…そうしたいのにどうしても出来ない自分。

会う度に見せつけられるそこにある現実は、ずっと自分なりに一生懸命に

なって築き上げてきたもう一人のとを垣間みることになり、一体どちら

であるのか分からなくなり、どうしようもなく落ち込む気持ちと、

なんてどんなに努力してもこの人を越えられないんだ…という自分の宿命

に呪われた絶望的悲哀のようなものに襲われ、葛藤や自己嫌悪やコンプレ

ックスが’常に内面にありました。

 

私にとって、ある種父親は反面教師でした。子供の私には堪え難い悲しみ

や寂しさや世の中の理不尽さをみせてくれた人だと思います。それはある

時期私にとって辛い体験だったに違いありませんが、そのおかげで多少の

ことでは動じない強さや忍耐を知ることになり、どうあれ、今の私がこう

して幸せであることに、すべてが感謝のもとにあったんだ…というふうに

ようやく思えるようになったわけです。。。

 

今では(完全ではないかもしれないが過去の父を許し、ようやく私の

中にあったネガティブな感情を手放すことができ、彼の歩んだ人生に翻弄

されて生きるのでなく、本来の自分自身の人生を歩いていこうと決意する

に至っています。

でも…やっぱり今日もさ…(><)

父とする電話の中ではイヤな気分にさせられることもしばしばあります。

彼は自分のことを棚に上げて、他者(母親)のせいにするような発言が

よくある。『なんでそうやっていつも自分の非を認めずに相手ばかりを

悪者にするわけ?』と言ったあと、”ああ、私もルイスにときどき同じこ

と言ってるかも…”と気がついた。父は私の嫌な面を映してみせる天才的

才能の持ち主なんだな…と改めて思ったりしている今日この頃です。

 

そういう父の性格を決して好きになれないけれど、程度はあるにせよ私に

もあるということなのだ…と、認めざるを得ません。

また、”前とは随分変わったなぁ…”と感じるのは、歳を増すごとに私の知

っていた傲慢で脅威的力で人を押さえつけるような力づくの父はすっかり

無くなって?むしろ弱さすら感じるのは”そういう電話だったらもうかけな

いから…”と、私にきつく拒まれても、拒まれても”それでもさ…声聞きたい

から電話するんだよ…”などと悄らしいこと言ってきたりしてくる。複雑…。


そうだった…父も私の中にある一部と同じなんだ。。。

ずっと傲慢でイヤな面しかみえなかった父の中にもずっと孤独で寂しかった

子供がいたんだね。。

その子をぎゅーっと抱きしめて、やさしい波動を送って癒してあげること…

それが今の私にできること。。