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2010年8月23日

今さらに…

先週から実家に帰省しており、今日(22日)の夕方戻りました。

帰省といっても、楽しい♪楽しい♪夏期休暇〜♪^^というのとは違い、父の見舞いのためでした。

あっという間の時間でした。(ここからは少し暗めの話になると思いますが、お許しください…)

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父は今年の3月に倒れました。『今回は…ダメかも…』なんて、気丈な母が”ぽつり”と一言電話で

漏らしたのを思い出します。(実は母も、軽い方ではありますが”要介護者”でもあり、週に1~2

回ヘルパーさんに来て頂いたり近くの診療所に通院したりの身、こんな時には、話す声もしっかり

するもんなんだな…と今さらに母の強さを思い知ったのでした。。)

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そして…入院からしばらくして、幸運にも”父”は奇跡的に退院するまでになったのです。もちろん、

完全ではなかったと思いますが、その後は車も運転すれば、山菜採りにも出かけたりと…普通に生活

をしていたので、私は心配を抱えながらも”何とか回復に向っているんだな”と信じていたのでした。

そんな中、7月に再び倒れ入院となりました。今回は脳梗塞が第一要因となってのことでした。

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今回は兄と二人で、主治医から父の状況と診断結果の説明を受けました。

私は、診断書と医師のお話を聞きながら『こんなになっていたんだ…』と思い知る事になりました。

今年一度目の入院の要因は、長いこと抱えていた爆弾:アルコールの過剰摂取による肝硬変が引き金

になり、あらゆるリスクを背負っていました。聞けば肝臓はもとより、それによっての食道静脈瘤も

生じ、さらには心房細動という不整脈も指摘され、正直父の内臓のほとんどボロボロ…どこもリスク

を抱えている状態でした。最終的に虚血が脳に渡り梗塞に繋がり、完全に左半身麻痺となったのです。

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病院のベッドに横たわる父を見ていて、私の人生において、これまでにあった色んな出来事や思いが

一瞬のうちに頭をよぎりました。一時は憎しみ嫌悪したその人が、哀れで弱々しい姿をして私の目の

前にいるのですから。ショックでした。悲しいというよりは、もっともっと複雑な思いで一杯です。

『父さん、来たよ〜』元気に笑顔で父に話かけます。父は、多少の意識はあるので『ああ…来たか』

と言って、なにかを話しています。(何を言っているのか言葉はひろえません。。)隣には母もいる

ので、そこでは胸に込み上げる思いをじっと堪えての会話です。

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一人になってから…込み上げる涙が止まらない。どうしてなのか懸命になって理由を探してみても、

どうしても『分からない』のです。(これも愛するがゆえのことなのか。。)

『人って…こんなふうになってしまうのか…』この何とも言い表せない切ない思い…弟に次いで二度目

の体験です。

『なんで、こんなふうになるまで自分を追いつめるような生き方したのよーっ』悔しさのような、人の

愚かさへの怒りのような、誰に?どこに? 今さらに…  ぶつけようもない空しい声です。

『どうして、もっと自分を大切にして生きてこれなかったのよーっ』

まったくもって、今さらです。

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だからこそ、最後まで。。

授けられた命の限りを尽くし、人は愛を持ってしっかり今を生き抜くんだよ…

今さらに、

今もずっと、痛く私の胸にそんな声が響いています。。