2010年11月21日
愛に生きるということ…
少子高齢化社会とは(言葉も)もう完全に浸透した常套句、すでにその時代です。世の中の皆さん
を不安にし暗い気持ちにさせたいわけではありませんが、最近のニュースではこんな記事と数字が
出ていました。 4分の3超「介護必要になるかも」
先日、西東京市『きらっとシニア倶楽部』さん主催による『介護を考える』というテーマのもと、
介護という現実にどう対処するか、自分たちの老後の生活をどう過ごすか…などについて考えると
いうフォーラムがありました。(参加者のほとんどは60代~のシニアの方々でした。)
フォーラムでは、実際に介護された経験があるという方、介護を経験または現在しているという方、
これから介護する・される側になるだろうと思っている方々と、この問題について『何かしら』の
問題として感じている方々が集まったように思います。
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…何かとはなにか。。
k
中でも、これから介護を経験するかもしれないという、今はお元気ではつらつと老後の生活を送られ
ている方々の多くが感じているものとは、漠然とした『不安』でした。
『いつか私も…』『家族/子供/には迷惑かけたくない、かけられない…』『主人/妻/の面倒は自分が
みなければならないと思っているが…』『一人になったら介護はだれにしてもらったらいいのか…』
『孤独死になったらどうしよう…』などといった声が多かったと思います。
実際、年齢に関わらず、ガンや認知症やその他さまざまな大病に襲われるかもしれない可能性は誰
にでもあるわけです。そういう意味では、先のことはどうなるかなんてことは誰にもわかりません。
きっと、だからこそ抱いてしまう『漠然とした不安』なのだろうと思いました。歳を重ねるごとに、
当然身体は老化してゆきます。ちょっとしたことで風邪をひいたり、腰だの膝だの身体のパーツに
も不具合が出てきやすくなります。そうなると”何でもやってこられた自分”ではなくなりいつしか
弱気にもなります。こういう心の変化も自然なもの…”自然老化現象の1つ”ともいえるかもしれま
せん。しかし、これはどこかで覚悟して受け止めてゆくしかないものだと思います。
どうやって目の前の現実(変化)と向き合うか!これはもう千差万別、一人一人の生き方に繋がる
ことになると思います。
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…誰も孤独なんて望まない。。
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子どもたちは大人になり巣立ち、いつしか自分らの家族を持ちます。そして、その子どもたちがまた
大人になり素立ち、家族を持ってゆく…そうやって、時間(時代)とともに家族関係や生活環境自体
はどんどん変化してゆきます。(この変化への対応というのも、生きる上の課題なのだ…)
昔だったら『親が子の面倒を見て、子が親の面倒をみる』この体系図はごく自然(当たり前)だった
のではないかと思います。ですが、現代はどうなのでしょう。。。
『親の心子知らず』…か。フォーラムに集まった方々、口を揃えて’自分の子供たちには期待できない’
と言うのです。本音とは少し違うのかもしれませんが、子供たちに負担をかけたくないという親心が
中心にあるのは間違いないのでしょう。
lk
…でも、どうなんだろう。。
k
私もこの歳になり、とうとう両親とも要介護者となりました。私たち家族の誰かが面倒をみなくて
はなりません。確かに、自分たちの生活のすべてを”犠牲”にはできません。でも、家族としてみん
な一人一人が『できることがある』のです。直接手をかけて介護する者(事)だけではありません。
今こそ家族が結集して絆を堅く繋ぐことなのだ。どうやって互いの負担を軽減し、これから生きて
ゆくものたちが、いかに共倒れせずに助け合うか…。どうしよう…と不安になるのではなく、問題
は常に前向きに与えられているのだと思います。
その前に『親に育ててもらったこと』を真に認め感謝すること。周りの家族に思いやりを持つこと。
そして、親も子も『当たり前』と思う気持ちを捨てること。慈しむ気持ちなくして家族の絆は繋げな
いと本当にしみじみ思います。そう、これまでの(あなたの)家族関係がどんなものであろうとも…
私たちの中にある”愛”を試されているような気がします。
jl
私が今日こうしてあるのは偶然ではありません。代々受け継がれている生命。
家族の絆は、自分自身の存在する原点なのだと思うのです。
私もこの歳になって、ようやくそのことの意味を考えられるようになった気がしています…
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