2010年9月4日
老化は治る…
昨日は(ブログにも案内を出していた…)『老化は治る』と題した、アンチエイジング系の講座
(by 青木晃先生:順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座 准教授)を受講してきました。
アンチエイジングというワード自体が、美容業界を先駆けて雑誌やTVなどのマスコミを通して、
若く美しくありたいという女心を刺激した”若返り”というニュアンスを持って、多くは化粧品や
エステやらといった商材を潜って、いつの間にか世間ではその言葉だけが一人歩きするようにな
った今日のように思います。かくいう私も『アンチエイジング』=『”老いる”ことに抵抗する』
ものという、美容面だけに偏った見方をしていた一人でした。
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そもそも人間だれもが”老いてゆく”ものであり、これは自然の摂理であり避ける事はできません。
ですから、キレイに老いること=年相応な美しさや健康が自然な姿だと思っておりました。これも
決して間違いではありません。しかしながら、アンチエイジングの真の意味とは、もっともっと深
いところにあり、美容面以外に、1つ肉体を通しては『サイエンス:医学』が原点であり、心を通
しては『生き方』であるんだな…ということを、改めて思いました。
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さて、アンチエイジングとは、正しくは『抗加齢医学anti-aging medicine』=元気で長寿を享受
することを目指す理論的・実践的科学であり、健康長寿を目指す医学です。(”アンチエイジング医
学の基礎と臨床”より)そして、もっと分かりやすく言えば、
『いつも元気で若々しく生きる』こと、
『心身ともに健康に歳を重ねる=オプティマルヘルス(最高の健康状態)である』こと。
(ですから、美もやはり健康があってこそですね)
老化とは、生物の個体に起る時間的変化の一つであり、老化(病的老化)は決められたシステムやプ
ログラムではない!ということです。つまり…生理的老化はすべてに平等におこることで防げません
が、病的老化は、個々によって差があり予防可能なもの。長寿の秘訣は、より全体のバランスを保っ
た”良い老化”をすることが大切だといいます。
バランスとは、大きな欠点や弱点がない状態をさし、例えば、元気な百歳というのはどういう人か!?
糖や血糖値が少々高くても、耳が少々遠くても、顔が少々しわくちゃでも、物忘れもすれけれど…
そうです、大きな病気や弱点を発症していない。これがとても重要かつ大切なことなのだといいます。
しかし、現代社会に生きる私たちにとって、アンバランスな病的老化を招く”環境要因”が深く関与し
ます。過労、運動不足、環境ストレス、偏った食事、睡眠不足などは老化を進める5つの要因とされ
今日一般に広く蔓延している”不具合”…2型糖尿病は暴飲暴食?!高血圧は、塩分過多な食事に運動
不足やストレス!?肥満症は、食べ過ぎに運動不足!?肺がんは、喫煙!?通風は、美食で!?高脂
血症は、脂肪分の多い欧米化した食事!?というように、多くは生活習慣病ともいえるものばかり。。
私たちは”何も”なければ健康です。しかし、悲しいかな、そんな時人は不健康な状態のことなど思い
もしません。だからこそ!なのですね。日々何気なく送っている生活を見直し少しでもアンチエイジ
ング的?意識を持って、毎日”実践”するだけで、同じように加齢をする人間が、5年後10年には、
全く質の違った結果をもたらすことになる…というのはやはり理にかなっています。
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アンチエイジング医療とした1つの柱には、
1. 食事 2. 運動 3. 精神(生きがい)をポイントにおき、生活習慣を見直すこととしています。
丈夫な体:土台(筋肉や骨格)を作り、心身をコントロールする脳(自律神経):ホルモン系、免疫系
代謝系を健全な状態にすること。 (唐突ですが…若石リフレでも同じような理論がありますね〜!)
こうした内容は、みんなどこかで聞いたり学んでいたりすることでしょう。でも、大切なのは、理屈
を知るだけでなく『実践』するということ。毎日の”少しずつ”が大きな成果(結果)をもたらすこと
になる。逆をいえば、実践なくしてはなんにも変わらないということです。
(これは、現実を生きる上で、すべてに通ずる真理のようなものですね…)
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私たちセラピストの仕事とは、まさに未病の範囲内で右往左往している健康な人(または半健康な人)
が、よりオプティマルな状態にあり、毎日を笑顔にそして人生を楽しみながら生きてゆくために…
『健・美』はもとより、幸せな『生き方』をサポートしてゆけるような、オピニオンリーダーとして
重要な役割もあるんだな…ということも、昨日の講座を聞きながら改めて胸に刻んだ時間でした。
アンチエイジングもさることながら、『美・健』であれるため、笑顔のある幸せな生き方をするため
にできることや学びを深めることはたくさんあり、そして最も大切なのは、それを実践して積み上げ
てゆくことでの、5年後10年後の自分なのだ…ということも、ここで再度思うことになりました。