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2009年8月12日

HACHI約束の犬-2

先日8/8(土)HACHIの”八”に合わせて、映画が封切りされました。

早速、今日『HACHI約束の犬』を観に行ってきました。

もう〜言うまでもなく…泣けました。。(やっぱり…シアター席のあちら

こちらから、そして隣に座っていた主人からもズルズルという音を確認!

館内のみなさんにemotional touch!  の映画だったようですね…)

日本人の多くはあの”忠犬ハチ公物語”を知っていますが、何なのか?なぜ

なのか?意識するかしないかに関わらず、誰もが持っているとても純粋な

エモーショナルなものに、自然と触れる物語だと思います。。

個人的に映画のシーンでいうなら、パーカーが亡くなって待ち続けた10

年の月日が経った”ハチ”の老いた姿を見た時でした。パーカー婦人がハチ

に向かって”Oh~ you’re still waiting … ”と語りかけるところ…(:><:)

 

実は、私が中学生の時に、このハチ公物語と似たような経験をしたことが

あったのでした。…(涙)だから、余計にこの映画を観たかったのでした。

 

名前は”しろ”。柴犬の白色タイプ(正確にいえばクリーム色!)でした。

私は長野(佐久地方)出身なのですが、犬といえば”柴犬”というくらい、

私は小さいころから、数々の柴犬と生活をともにした経験を持ちます。

ど田舎だったのと、ご存知のように、大概の柴犬は従順&賢い犬なので、

しっかりしつければ人に危害を加えることはないので、当時は、半放し飼

いの状態でだったので、いつの日か、しろは毎日私の通学のあとを着いて

来くるようになったのでした。私にすれは、道々の自動車が危ないので、

しろ!ダメ!!お家に帰って!!!』と、何度追い返しても、しばらく

距離を置いては、いつのまにかまた着いて来るのでした…。

 

そして、学校の下校時刻です。

下駄箱から靴を取り出しながら、玄関先の向こうに目をやると、なんと!

しろは、きょろきょろと何かを探すように、校舎の中を見ているんです。

『しろー!なんでここにいるのー?』という私をみつけると、くりんと

したしっぽをものすごい勢いでパタパタとさせ、耳をハの字にして、私

に飛びついてくるのでした。。。映画のシーンさながらでした。。。

朝、私を学校に送ったあと、しろは家に帰らず学校の周辺にいたようで、

日差しの温かい春日和の日などは、体育館の軒下で眠って一日を過ごして

いるようでした。毎日はできなかったのですが、昼休みに給食の残りを少

しだけ持ってしろの様子を見にいくのが私の日課でした。

 

そんなある日、下校時刻になってもしろがいません。『あれ?しろはどこ

に行っちゃったのかな…』その日は家に帰ってもしろはいませんでした。。

次の日も帰ってきませんでした。。

辺りを捜索しましたが、とうとうしろは見つかりませんでした。。

その日以来、しろは二度と帰って来ることはありませんでした。。

 

何日か経って、人づての話で情報がありました、しろに似た犬が、畑の畦

道で死んでいるのを見た…という。。。聞いた場所まで行ってみましたが、

しろをみつけることは出来ませんでした。

田舎では時々、畑を荒らす野生動物を退治するために”毒”をまくのだとい

う話をのちのちに聞いたのでした。。。

そのせいで死んでしまったのかどうか…本当のことは分からないのですが、

しろの姿を見たのは、その日が最後になってしまったのです。。(号泣::)

『私のせいで死んでしまった…』そういう思いが長い間消えませんでした。

 

そんな悲しくてせつない思い出が私にはあり、今も時々ふっと、あの頃の

自分と、泣いてる私の顔(涙)をなめては、どうしたの?というような顔

して、ずっと私のそばにいてくれたしろのことを思い出すのです。。。

だから…

なんだか、HACHIが余計に重なるのかもしれませんね。